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藻場通信

磯焼けの海を海藻の

藻場通信 vol.26

夜も眠れぬ

自然環境部 海域担当チーム
大島 広幹

 

 この記事はハッピーなバレンタインの日に、寂しく冷たい海中で潜水作業を行った後に書き上げています。

 さて、2021年に試験施設を4基に増設してから2期目に突入しました。
 1期目(2021年11月)の試験では、基質への種の付け方や、基質の種類など4基それぞれの方法でコンブの着生試験を実施しました。
 この内、基質に直接種を付ける方法は基質そのものを運搬しなければならないため、作業に手間がかかる、種付け時に場所を要するという課題がありました。課題の解決にむけ、着生に生分解性素材を用いるなど、より手間のかからない方法を開発する試験も実施しています。
 生分解性素材を用いた試験では、これまでの成果を含め3年連続でコンブが繁茂し、繁茂量も基質に直接種を付ける方法と遜色がないほどでした。

 

 今期は、藻場の大規模化に向けた実装を想定し「実際の海底での藻場造成」 と「これまでの基質にコンブが再繁茂するか(基質の再利用)」 の試験を実施しています。
 基質の再利用は、これまでも小規模ながら実施しており、コンブの再繁茂が確認できています。しかし、今期着手時の基質は大量のフジツボ類に覆われており、小規模試験時に用いた付着物が少ない基質とは異なっていました。
 本当に生えてくるのか?試験の担当として不安で夜も眠れません。

 

 そんな夜が続いた後、2月14日に点検を行いました。冷たい海の中でなんとか基質に新芽を確認することができました。これまでよりも生長が遅く、量的にも少ない印象でしたが、まずは一安心です。

 この芽吹きは、新芽の生長と私にいつか来る恋の芽吹きに期待しつつ、今後も藻場造成に励みたいと、そう感じさせる芽吹きでした。

 

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