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洋上風力通信 vol.22

海棲哺乳類(クジラ・イルカ)の目視調査のコツ

電力環境部 火力発電所担当チーム
馬場 麻美

 

 海棲哺乳類の目視調査は、海面上にある手掛かりをもとに探索していきます。

 私達が海棲哺乳類を探すときにどうやって見つけているのか、今回はそのコツをいくつかご紹介します。

 一番大きな手掛かりはブロー(Blow)と呼ばれる噴気です。いわゆるクジラの潮吹きです。潮吹きと言われますが、これは水を吹き出しているのではなく、クジラの体表に残った海水が吹き上げられたり、吐き出した呼気が急激に冷やされて水蒸気のように見えるものです。このブローはクジラの種類によって形が異なるので、種同定の手掛かりにもなります。

 

 一方、イルカはクジラよりも小さいのでこのブローで見つけることは困難です。まずは海全体をざっとなぞるように広い視野で観察をし、明らかに波ではない動きを見つけたらその周辺を凝視し、イルカが顔を出さないかさらに観察をし続けます。

 イルカがいれば、時には身体の全体を水面から出して泳いでいるときもあります。

 

 ほかには、泳いでいるときに出る水しぶきも手掛かりになります。黒と白のツートンカラーが特徴のイシイルカは、遊泳時にⅤ字状の水しぶきをあげます。海上にポツリポツリと白い水しぶきが見えるときはイシイルカがいることが結構あります。

 イルカやクジラ以外が教えてくれる手掛かりもあります。それはカモメなどの海鳥です。

 

 

 海面下にイワシなどの群れがいると、これらを餌とする海鳥がその上に集まってきます。これを鳥山(とりやま)と呼んでいます。鳥山がみられるポイントには同じく魚を餌とするイルカが集まってくることが多いです。

 

 船上からはこのような手掛かりからイルカやクジラなどの海棲哺乳類の存在を探します。これらの変化は一瞬で見えなくなってしまうので、海面からは目が離せません。波が高いときや、風が強く吹いている場合は、これらの手掛かりを見つけることが難しくなるため、目視調査は海況が穏やかな日が望ましいです。

 弊社技術者がこのようにして出現種を同定し、ご報告させていただきます。

 海棲哺乳類調査のご用命がございましたらお気軽にご相談ください。

 

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