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2019年12月26日

ミステリー小説を耽読する。

 だんだんと気温が低くなり、雪も降ってまいりました。
 冬の訪れです。
 北海道では秋という季節は非常に短いため、気づいたら冬が来ていた、なんて感じる方も多いのではないでしょうか。

 さて、そんな「秋」は、食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋など「~の秋」と表現されます。皆様は、今年はどのような秋を過ごされましたか?

 私は、強いて言うのであれば「読書の秋」でしょうか。
 寝る前の数時間や休日の昼下がりに、ゆっくりと読書をする時間が好きです。ジャンルはもっぱらミステリー。大学時代にミステリー小説にどっぷりとハマり、なかでも「叙述トリック」と言われる特殊な技法を用いたミステリー小説ばかり耽読しています。

 「叙述トリック」とは、ミステリー小説において文章中の仕掛けによって読者のミスリード(勘違い)を誘う手法です。
 例えば、小説内で登場する「無口なおばあちゃん」と呼ばれるキャラクターがいたとします。劇中では一言も喋らず、毎日街中を散歩するのが日課ですが、ある日交通事故にあい亡くなってしまいます。しかし、誰からも心配されず物語は進んでいきます。このおばあちゃんが、実は“年老いたメス猫”だった場合、かなり驚かされますよね?(実際に小説内で使われたトリックです。)

 このような、読者の脳内で勝手に補完される情報を逆手に取り、誤った解釈を与える技法を「叙述トリック」といいます。

 叙述トリックは下手に勘繰らず、頭を無にして読むほどより大きな驚愕を得ることができると思います。先ずは予備知識を持たずに、知っている著者から探したり、ジャケ買いしてみるといいかもしれません。

 これから先、さらに雪が積もり、外出するのも億劫になるかと思います。そんな時は、家でゆっくりと温かいコーヒーでも飲みながら、ミステリーの世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

 

(十角館の殺人/綾辻行人)
王道の設定とわかりやすいトリックでおすすめです。
ラスト一行に驚かされてください。

 

 ※ネット上には様々な本が紹介されていますが、ネタバレを含むため、興味のある方は見ないことをお勧めします!!

 

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