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エコニュースVol.056

1998年02月01日

環境基本計画シリーズ Part3

環境にやさしい事始めました。

株式会社エコニクス
 環境技術部 主任研究員 今井 佳昭

 2001年まで残すところ3年となりました。

 最近の環境スローガンでよく目にしたサブタイトルとして「21世紀のより良い環境をめざして」云々があります。代表的なものが、地球サミット(1992年開催)で採択された「アジェンダ21」です。この“21”こそが21世紀を意図しています。

 では、21世紀のより良い環境をめざし実際にはどの様な取り組みがなされているのでしょう。下図は平成7年度の地方公共団体(都道府県+12政令都市)が実施した新規環境保全施策の内訳を示したものです。環境保全一般に関する新規施策の内訳が比較的多くなっており、その中でも環境教育や基本計画に関する、いわゆる取り組みが多く環境加害者への教育と目指すべき環境像を一元化し、方向性を見失わないための姿勢を明示した計画づくりに力点が置かれているようです。

 また、事業者においてもかつてはエレクトロニクス業界をはじめとした輸出比率の大きい企業が欧州との商談において不利を生じないための取り組みとしてはじめた品質保証システム(ISO 9000シリーズ)の取得行動から、環境基本法第8条の「事業者の責務」を鑑みた環境マネジメントシステム(ISO14000シリーズ)の構築行動へと環境にやさしい企業体質の確立を目指した取り組みが始められています。

 弊社におきましても『地球環境保全元年』と定め、環境マネジメントシステムの確立(国際規格ISO14001)に邁進しています。今日的環境問題を解決していくには、行政・事業者・市民がそれぞれの立場で環境にやさしい行動にチャレンジすることが大切です。そして、三者一対の行動として結実させることが大切です。親から子へ、そしてまだ見ぬ孫への絆として、財産として限りある全ての資源をバトンタッチしていく。この行動があってはじめて環境は私たちをやさしく包みこんでくれるものと思います。

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