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エコニュースVol.058

1998年04月01日

環境ISOシリーズ Part2

EMS「構築・始動」

株式会社エコニクス
 環境技術部 EMS事務局長 江本 匡

 前号(VOL.57)でもお知らせしましたが、2月27日付でISO14001の認証を取得しました。北海道では7番目となります。北海道内の地場中小企業としては第1号となり、先陣を切ることができたと自負しております。認証取得したサイト(登録事業所)は、札幌の本社、恵庭市にある研究所、泊村の泊事業所の全てです。

 弊社では認証取得にあたり、社内でEMSを構築しました。EMSはPDCAサイクルをもつシステムです。ISO14001では、このシステムに対して17におよぶ要求事項(システム構築の際に行わなければならないこと)を上げており、それら全てを満足しなければなりません。これらを踏まえてシステム構築の際に行いました主なものは、・環境側面(エコニクスが環境に影響を与えている全ての業務、サービス、行為)の抽出と評価。・評価結果から導き出される著しい環境側面を軽減するための目的、目標の設定。・それらを実現するための環境マネジメントプログラム(行動計画)の策定。・エコニクスの環境に対する理念を表わした「環境方針」の策定。・システム運用に必要な手続きや要領(手順等を示す文書)の文書化。・システムとプログラムについての教育の実施。・プログラムの実施と記録の作成。・システムについての内部監査の実施。・経営層による定期的なシステムの見直し、です。このように弊社が今までに経験したことの無いものが多く、事務局は戸惑いを感じつつ作業を進めて行きました。構築に要した時間は全部で8ヵ月です。内訳は、環境側面の抽出と評価に2ヵ月、プログラム策定、文書化に2ヵ月を要しました。その後、教育を1ヵ月行った後、運用を3ヵ月行い、内部監査、経営層による見直しを行いました。結構なハードワークとなりましたが、審査を受けるために短期間でPDCAサイクルを1度全て動かしたこととなります。今後は、1年間かけてPDCAサイクル動かし、EMSの特長である「継続的改善」を実行して行くこととなります。また、維持審査が半年に1回ずつあり、また更新審査も3年に1回あり、システムの運用には気を抜くことができません。

 以上、EMS構築について簡単に述べました。まだ始まったばかりですが、環境に配慮した企業として、また、国際規格であるISO14001認証を取得した企業として、これからも環境保全に取り組んでいきたいと考えております。

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