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2015年07月28日

過負荷燃焼型のひみつ

 ばい煙測定というボイラーなどの燃焼排ガス中の有害物質を計る業務をおこなっています。この業務は大気汚染防止法に定められた施設について、法で定める基準に則って大気中に排出しているかを調べるのですが、この「法で定められた基準」というのが難しいんです。調べる対象となる主な物質は、ばいじん、硫黄酸化物、窒素酸化物の3つですが、それぞれ規制の方法が異なります。硫黄酸化物は地域によって基準が定められ、人口の多い都市ほど規制が厳しくなります。これに対し、ばいじんと窒素酸化物は地域とは関係なく、施設の種類や規模、設置年度によって基準が定められています。その分類の仕方もばいじんと窒素酸化物で異なり、かなり細かに分類されていますので、自分が測定している施設にどの基準が適用されるかを見つけるのも馴れないと大変です。(興味がある方はこちらをご覧ください)

 この細かな分類の他に、さらに複雑な事に「例外」というのがあります。その「例外」の中に「過負荷燃焼型ボイラー」という機種が定められています。この「過負荷燃焼型ボイラー」の一部は窒素酸化物の排出基準が適用されません。排出基準が適用されていないので窒素酸化物の排出濃度を測定する必要が無いのです。しかし、なぜ適用されないかが気になったので、実際の施設について測定を行った事があります。その結果は、「普通」でした。つまり、過負荷燃焼型じゃないボイラーと比べて変わらない感じです。ではなぜ基準が適用されないのでしょう?いろいろ調べて見たのですが、過負荷燃焼型ボイラーが製造されていたのはもう40年も前です。これについて詳しく書いてある資料を見つける事ができません。そうこうしているうちに老朽化した過負荷燃焼型は次々と引退していき、ついに残すは1台のみとなってしまいました(私の知っているヤツは)。きっと彼の引退も間近でしょう。そうなるといつか記憶からも消えていくんでしょうね。私の引退と彼の引退のどちらが早いか。出来れば私が彼の最後を見届けたいと願っています。

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