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エコニュースVol.225

2012年03月01日

<海環境シリーズ Part8>

磯焼けの特効薬 コンブスポアバッグの実践

株式会社エコニクス
環境事業部 海域環境チーム 村上 俊哉

 現在コンブやホンダワラ類といった大型海藻類が消失し、無節サンゴモという硬い石灰質の海藻が海底を覆い、そこにウニ類が高密度に生息する『磯焼け』と呼ばれる現象が北海道日本海側で顕在化しています。この現象により、ウニ類やアワビ等の餌、魚類の産卵場や仔稚魚の成育場が失われています。
 そうした中、神恵内村では、コンブ(ホソメコンブ)を増やす活動として、袋状に加工した特注の生分解性素材コンブ用スポアバッグを用意し、子のう斑(コンブの赤ちゃんが入っている袋)が形成されたホソメコンブを一晩陰干ししたものを海中へ投入するコンブの種まきを実践しました。

 こちらは一昨年の実績画像データですが、2010年11月中旬からの作業シーンをチャート形式で示しています。作業は、活動母体となる古宇郡漁業協同組合神恵内村支所浅海部会員の皆さんとの打合せから始まり、採取したホソメコンブの水切り、陰干し、翌日の投入と流れます。
 スポアバッグの大きさは50cm×50cmで、両面に2cm程度の穴を42個開けた単純な構造とし、スポアバッグには数本のコンブを入れます。

 結果はご覧のとおりです。
 コンブスポアバッグ投入のタイミングでウニ類の密度管理もスタートさせていますが、一晩陰干ししたコンブを海中に投入することで、水深3mから5mの範囲にコンブ場が形成されました。
 海の環境が分かり、生き物の特徴を把握している(株)エコニクスだから成し得た結果です。

 磯焼けでお困りの際は、是非、株式会社エコニクスへご相談ください。
 磯焼け解消隊を派遣いたします。

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