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エコニュースVol.229

2012年07月01日

<海の生物シリーズ Part21・クラゲ>

クラゲのあれこれ

株式会社エコニクス
環境事業部 海域環境チーム 大畑 喜則

 一般的にクラゲといわれる生物は、2つのグループに分けられます。
刺胞を持つ刺胞動物門のクラゲ、刺胞を持たない有櫛(ゆうしつ)動物門のクラゲが存在し、いずれも淡水や海水中でプランクトン(浮遊)生活をしています(図1)。
 クラゲは刺すと言われていますが、これは刺胞を持つ刺胞動物門のクラゲたちの事を指します。傘の直径が2m以上の大きさになるものから、1cmにも満たない小さなものまで形態的にも様々な種が存在します。全世界で3,000種以上のクラゲがいるとされ、日本近海では約250種類のクラゲが確認されています。


図1 クラゲの種類(成体型)

 一口にクラゲと言っても様々な形態が存在します。代表種のミズクラゲの生活史を例にとると、図2のように発育段階によって形態を変えていく事が知られています。私たちがよく目にするクラゲは、図1のような成体型のクラゲです。この成体型のクラゲが有性生殖を行い、受精卵を作ります。受精卵は発生が進むとプラヌラ幼生として浮遊し、その後貝殻や石などに付着しポリプと呼ばれるイソギンチャクのような形態となります。ポリプは成長に伴い、体にくびれが生じストロビラと呼ばれる傘を積み重ねた状態になります。その後、ストロビラの傘が遊離してエフィラと呼ばれる幼型のクラゲとなり、浮遊生活に入ります。エフィラが成長すると、私たちがよく目にする成体型のクラゲへとなります。


図2 ミズクラゲの生活史

 最後になりますが、ヒドロ虫綱 軟クラゲ目 オワンクラゲ(図1)は傘の縁にブラックライトを当てると綺麗に光ります。この光る物質が緑色蛍光タンパク質(GFP)と言われるもので、この物質を発見した下村脩博士がノーベル化学賞を受賞しました。
海にはまだまだ未知な有用物質が眠っているかもしれないですね。

<参考文献>
エチゼンクラゲとミズクラゲ 成山堂書店
海のUFOクラゲ 恒星社厚生閣

多くのクラゲが見られる水族館

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