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エコニュースVol.142

2005年04月01日

男はつらいよ お魚シリーズ Part5

男はつらいよ 恐るべしヤマメ編

株式会社エコニクス
 環境事業部 取締役部長 上田 重貴

 昨年の秋に産み落とされたサクラマスの卵はすでに孵化し、もう少しで可憐なサクラマスの稚魚が見られる季節がやってきます。サクラマスの稚魚は緩やかな流れの中で餌を懸命に捕っています。ピンク色がかった華奢な体に大きめのヒラヒラする鰭を動かす様は、あの獰猛な顔付きの雄の子供とは想像もつきません(写真1)。

 稚魚の大部分は翌年の晩春に体を銀色に変え大海に泳ぎだします。海に下ったサクラマスには危険が多くありますが、豊富な餌を摂って大きな体を手に入れ、再び産卵のために生まれた河川に戻ってきます。しかし、中には一生を河川で過ごすタイプ(サクラマスの河川残留型)がいます。そうヤマメ(北海道ではヤマベ)です。

 このヤマメも産卵期には一丁前に婚姻色を身にまとい、忍者のように虎視眈々と産卵に参加する機会を狙います。ヤマメは大きいサクラマスの雄に蹴散らされ、さらには咬みつかれ内蔵まで飛び出した個体までも執拗に産卵のチャンスを狙います。シリーズ中の写真にも産卵に参加しているヤマメが写っています(写真2、写真3)。さらに驚くことには産卵床からこぼれ出た卵は腹の足しにしているようです(写真4)。海から遡上して来たサクラマスは今回限りの命ですが、ヤマメは再び来年以降も産卵に参加できる個体がいるようです。

 小粒で何度もおいしい、恐るべしヤマメ君!

 

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