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エコニュースVol.297

2018年03月01日

<調査機器シリーズ Part1>

調査機器とケーブル接続部分の新しい防水方法

株式会社エコニクス 取締役
上田 重貴

 

 水中に沈める機器のケースからケーブルが出ている場合は、ケースとケーブルの接合部分(コネクター)で防水する必要があります。

 


水中カメラ用ストロボのコネクター

 

 通常はOリングや円筒状のゴム製のパッキンを使用して防水しています。

 この方法ではケースの外側に出てくるケーブルに、予めパッキンを通しそのパッキンを締めつけるカラー等も通しておく必要があります。

 


コネクターの防水部分を分解したところ

 

 当然そのパッキンは円形で切れ目はありませんので、パッキンやカラーの内径よりもケーブル先端に付く部品(ケーブル端子)が大きい場合は、そのケーブル端子を最後に取り付けることになります。

 


ケース内部の状況
(ケーブル端子が大きいのでこのままではケース外に取り出せない)

 


全体を分解した状況

 

 これまでは①ケーブルに②キャップ③カラー④Oリング⑤コネクター本体の順に通し、最後に⑥ケーブル端子を取り付けていました。

 

 この方式では以下の様な問題がありました。
 ・組み立てる際にカラーを入れ忘れた場合、再度コネクターを分解しなければならない
 ・非分解式のケーブル端子の場合は、線を切断し新たなケーブル端子を使用しなければならない
 ・そもそも組み立て式のケーブル端子が入手困難
 ・パッキンの交換はコネクターを分解しないと出来ない

 この様な問題を解決するために、切れ目のある割入パッキンや分割式カラーを使用して防水する方法を考案しました。

 


コネクター部品一式

 

 コネクターの組立は、コネクター本体に①端子付のケーブルを通し②分割式カラー③割入パッキン④割入ワッシャー⑤分割式カラーの順にセットし、最後にキャップで締め付けて完了です。

 部品の数の増加と組立の手間はかかりますが、試作品では8kg/cm2(水深80m相当)の耐圧を確認しました。組立方法の概要と耐圧試験の結果はこちらをご覧ください↓

【動画】割入れパッキンによる耐圧防水方法と耐圧防水試験

 

 この技術はすでに実用化され、現在試験公開している水中ライブカメラのケースとケーブルの接続部分はこの方法で防水しています。

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