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エコニュースVol.094

2001年04月01日

蓄養シリーズ Part2

飼ってもいいけど...

株式会社エコニクス
 予測技術室 予測技術グループ 峰 寛明

 漁港内は、作業という面では蓄養に非常に都合がよいということを話しました。計画的に魚を生産できる事は魅力的ではありますが、いくつかの問題点もあります。

 一つは水質の問題で、漁港内が静穏であるために水の交換が悪くなり、魚を飼っておくという面では不利な場合があります。

 水質を悪化させる主なものとして、酸素不足や、アンモニアなどの排泄物による自家汚染などが挙げられます。

 もう一つは収納スペースの問題です。漁港は元々、蓄養そのものが目的ではないため、蓄養で使えるスペースには限りがあります。飼える魚の量があまりに少ないと、採算が取れないことも考えられます。

 そのため、漁港内の海水交換を促進するための何がしかのしかけや、採算が取れるほど魚が飼えるかどうかの検討が必要になってきます。

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