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2020年09月10日

札幌住宅地のチゴハヤブサ

 昨年の9月、札幌市内の住宅地で空高くから響く甲高い鳴き声が聞こえました。鳴き声を頼りにその主の姿を探してみると、ニセアカシアの上にハヤブサらしい鳥の姿を見つけました。
 


 普段は見かけない猛禽類をじっくり観察する良い機会だと思い、遠くからしばらく眺めていたのですが、集まってきたカラスに追いかけられてどこかへ逃げて行ってしまいました。後程図鑑で調べてみるとハヤブサの仲間でも小柄なチゴハヤブサだったようです。ハヤブサの仲間というと獰猛な猛禽類のイメージが強いですが、実物を見る限りではハシブトカラスの方が大柄で、直接戦ってはとても勝ち目はなさそうに見えました。

 また、カラスが猛禽類を集団で追い散らすということは、比較的よくみられるようで、「モビング」という行動だったようです。チゴハヤブサはカラスの古巣を利用して繁殖するとのことですが、直接カラスと対峙するのはなかなか難しいようでした。

 昨年はカラスにしてやられていましたが、一年が経ち、今度見つけた時にはりりしい姿も見せてくれると期待しています。

 

参考文献
川上和人,マツダユカ,三上かつら,川嶋隆義 (2018).トリノトリビア 鳥類学者がこっそり教える野鳥のひみつ.191pp,西東社,東京.

河井大輔,川崎康弘,島田明英(2013).北海道野鳥図鑑.399pp,亜璃西社,札幌.

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