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2017年09月07日

意外と身近なクジラの話

 皆様はクジラと聞いて、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。

 悠然と海を泳いで、時には頭の上から潮を噴き上げている姿や、豪快に海面でジャンプをしている姿が想像できるのではないかと思います。もしくは、竜田揚げや鯨ベーコンといった食材としてのイメージを持つ方も多いかもしれませんね。

 クジラは私たちヒトと同じ哺乳類で、その進化をたどると祖先は現代のカバと似ていたそうです。よく勘違いされがちですが、サメ(軟骨魚類)とは全く違うグループに属しています。サメは魚類の仲間なのでエラ呼吸を行いますが、クジラは私たちと同様に肺呼吸を行います。先ほど触れたクジラの潮吹きですが、実は噴き上げているのは海水ではなく、クジラの肺の中で温められた息が勢いよく海面上に排出されることで、急激に冷やされて発生する水蒸気なのです。寒さの厳しい日に、私たちが吐いた息が白くなるのと同じ原理です。

 


ザトウクジラのブロー(噴気)。実は海水ではありません!

 

 そんなクジラよりも、もっと身近に感じられる生き物といったらイルカではないでしょうか。イルカもクジラの仲間で、海(数種は川)に生息する哺乳類の一種です。“クジラ”、“イルカ”と区別して呼んでいますが、生物分類上に厳密な違いはなく、一般的に体長が4m以上のものを“クジラ”、それに満たないものを“イルカ”と呼んでいます。「クジラを見たことが無い!」と思われていた方、実は水族館で会っているかもしれませんよ。

 


ミナミハンドウイルカの群れ。小笠原諸島にて撮影。

 

 また、「水族館でイルカを見たことはあるけれど、実際はどこに住んでいるの?」と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。なんと、クジラやイルカたちは日本近海にもたくさん生息しています。この話しをするとなかなか信じてもらえないことがありますが、意外と彼らは私たちの身近なところで暮らしています。特に筆者の住む北海道はクジラ・イルカの楽園と言っても過言ではありません。地域によっては、野生のクジラ・イルカに会いに行くウォッチングツアーも行われており、船から彼らの泳ぐ姿を観察することもできます。

 世界自然遺産にも登録されている知床半島の羅臼町では、5月から7月ごろまで海のギャングとも呼ばれるシャチが来遊します。それが過ぎ、8月になるとハクジラの中では最大のマッコウクジラが来遊します。また、工業夜景が綺麗なことで知られる室蘭市では、6月から8月ごろまでカマイルカの群れが子育てのためにやってきます。遊び好きな性格で、水族館のイルカ顔負けのアクティブな行動もたくさん見せてくれます。この記事が掲載される頃には、残念ながら北海道のウォッチングシーズンは終了していますが、興味を持っていただいた方はぜひ一度、野生のクジラやイルカに会いに行ってみてはいかがでしょうか。

 


羅臼町のシャチの群れ。人々が暮らす街のすぐ近くにいることがわかります。

 


噴火湾のカマイルカ。海面高くジャンプします。

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