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2016年09月09日

秋の風物詩

 突然ですが私は道外出身者です。北海道の食材はどれも新鮮で美味しいので毎日が幸せなのですが、その中でも特に美味しいと思った食材のひとつが「サケ」。道民にとって身近な食材のサケですが、その漁獲量を確保するために全国的な取り組みが行われています。

 日本沿岸に回遊してくるさけ・ます類には、一般的にサケと言われるシロザケのほか、カラフトマス、サクラマス、ベニザケ等多くの種類がいますが、それらの増殖計画は、北海道が毎年策定する「さけ・ます人工ふ化放流計画」によって放流数が決められており、北海道では毎年約10億匹のサケ稚魚が放流されています。放流したサケ稚魚のうち、親魚となって帰ってくる確率(回帰率)は概ね5%程度で、人間がしかけた定置網等をかいくぐって川まで戻っていけるものは、沿岸まで戻ってきたサケのうちの更に10%程度だといわれています。厳しい生存競争ですね…

 サケが遡上する千歳川等では、採卵用の親サケを捕獲するための「捕獲車(インディアン水車)」が設置されています。運がよければ親サケ捕獲の瞬間が見られるかもしれません。


千歳川とインディアン水車(写真)


標津サーモン科学館の魚道水槽に遡上するサケ(動画)


インディアン水車による親サケ捕獲(動画)

 今年もサケの季節がやってきます。
 厳しい競争を潜り抜けたサケに感謝して、美味しくいただきたいものです。

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