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2016年08月25日

青函連絡船と北海道新幹線

 先日、北海道新幹線に初めて乗り、本州へ行く機会がありました。30数年前に青函連絡船で津軽海峡を渡ったことを思い、時代の流れに想いを馳せてみました。

 青函連絡船は、明治41年から昭和63年まで函館と青森間を結び、北海道と本州間の人・物資の輸送手段として重要な役割を果たして来ました。びっくりしたのは、写真にもあるように列車がそのまま船に乗って行く事でした。


貨車を積み込む青函連絡船 (ご提供:推進機構様)

 私は、中学校の修学旅行や就職後の配属で関東方面へ移動する際に乗船したことがあります。前職の入社時は、函館で約50名の新入社員が1週間みっちり導入教育を受け、全員で最終日の教育終了後19時頃出港の青函連絡船に乗り、青森からは夜行列車に揺られ翌朝東京に着きました。上野駅を大中山駅の旗を持った添乗員さんについて行くのが、とても恥ずかしかった記憶があります。また、当時函館に住む叔母のところへ遊びに行く際、函館が近くなると「青函連絡船をご利用の方は、乗船名簿に記入を・・・」との車内アナウンスがあり、幼心に北海道と本州が陸路でつながっていないことを実感し、函館は最果ての街(?)と感じました。

 その後、昭和63年の青函トンネルの共用開始により青函連絡船は廃止され、トンネルによる輸送が開始されました。当時、青森県五所川原市に工場があり、出張の帰路に青函トンネルを利用しましたが、約1時間以上真っ暗なトンネルの中を退屈な想いで過ごしました。

 時は流れて、平成28年3月北海道新幹線が開通し、函館-新青森間は約1時間で結ばれました。青函トンネルもあっという間に通過してしまい、以前の様な退屈な時間ではなくなりました。札幌まで延伸した際は、約40分で結ばれるとのことです。就職した頃は、青函連絡船で4時間かけて渡った津軽海峡が、今は新幹線で約1時間になりました。函館からなら、札幌に行くより青森に行く方が近い事になります。津軽海峡を挟んだ青森、函館周辺の街の人口は約180万人。新幹線の開通を機に、津軽海峡都市として周辺地域の発展が望まれます。

 ちなみに、新函館北斗駅に乗り入れる新幹線には、JR東日本の車両とJR北海道の車両がありマークと帯の色が異なります。乗車の際に、確認してみてください。


新幹線車両のマーク(左:JR東日本、右:JR北海道)

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