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2016年07月15日

カエルにいろいろあるけれど、北海道代表と言えば

 エゾアカガエル(学名:Rana pirica)は、日本では北海道のみに生息し、世界的にはサハリンにも分布します。
 平地から山地の森林や草原、湿地で見ることができます。特に繁殖期(主に4月~5月、高標高地では7月に及ぶ場合もある)には、池沼や雪融けによってできた水たまりなどで繁殖する個体を見かけることがあります。
 繁殖期には、鳥の声にも似た「キャラララ、キャラララ」と小刻みに震えるような声で鳴きますが、繁殖期以外にはほとんど鳴き声を聞くことがありません。
 日本に生息するアカガエルの仲間の中では、比較的に四肢が短く、ずんぐりとした体形をしています。
 北海道に生息するもう一種の在来のカエルであるニホンアマガエルは、日本では北海道から九州まで、世界的には朝鮮半島、中国東部まで広く分布しています。
 北海道に自然分布するカエル2種のうち、国内では北海道のみに生息するエゾアカガエルは、その名が示すとおり北海道を代表するカエルと言えるのではないでしょうか。

 ちなみに、エゾアカガエルの学名には、アイヌ語で「美しい」を意味する「pirica」が冠せられています。
 みなさんは、エゾアカガエルとニホンアマガエルのどちらが美しいと感じますか?


左:エゾアカガエル  右:ニホンアマガエル
著者撮影

ぴょん吉

 

<参考図書>
徳田龍弘(2011)北海道爬虫類・両生類ハンディ図鑑.北海道新聞社.

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