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2016年02月29日

小樽市蘭島での群来(ニシンの産卵)

 「群れが来る」と書いて、「群来(くき)」と言います。
 群来とは、「魚が産卵のために沿岸に大群で来ること」のことであり、特に、ニシンについて言うことが多いです。最近では、皆さんもよく聞く言葉と思います。

 2月12日、出張の帰りに、群来が確認されたとの情報があり、その現場の近くを通ったため確認しに行きました。
 遠目では曇り空の色が海面に反射しており、何となく海面が白っぽいような気がしますが、よくわかりません。下の写真で左に写っている漁船ではせっせと刺し網を揚げていました。

 この写真を撮影した場所から先の船溜まり(斜路)は関係者以外立ち入り禁止でしたが、せっかくここまで来ましたので、近くにいる漁業者の方に了解を得て、船溜まり(斜路)の中に入らせていただきました。
 先の防波堤から、船溜まり(斜路)の奥の磯場を見てみると、びっくり、辺り一面、海面が真っ白でニシンが飛び跳ねています。

 

  辺り一面、海面は真っ白で、まるで牛乳を混ぜたような海水の色です。
 今回の群来ですが、確認できる範囲だけでも結構な範囲で起こっているようです。

 

 磯場は多分、平磯で藻場になっていると思うのですが、真っ白で海中は何も見えません。
 ニシンが跳ねまくっています。足元にいったい何尾のニシンがいるのでしょうか。

 

 非日常的な幻想的な風景を見ることができました。

 近くで作業していた漁師さんは、せっせとニシンの網外しを忙しそうにしていました。
 今までも群来を見たことがありましたが、今回ほどのスケールでは見たことがありません。改めて自然の力、スケールの大きさを感じました。

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